アトピー性皮膚炎のステロイド治療法
プロトピックとは?
プロトピックは、タクロリムス水和物を主成分とした免疫抑制剤です。 ステロイド軟膏で副作用が懸念される中、顔にも塗れる新薬として登場しました。
プロトピックは分子量が大きいので、アトピーでない正常な皮膚には作用しないとされています。 内服薬もありますが、アトピー治療の場合は一般的に軟膏になります。 特に入院患者の治療に多く使われています。
プロトピックの種類
一般的にはプロトピック軟膏になります。 アメリカでの治療の場合はエリデルという、プロトピックと同様の免疫抑制剤になります。 内服薬はアイピーディという薬で、アトピーよりも喘息の治療に使われることが多いです。
プロトピック軟膏の塗り方
プロトピック軟膏は炎症部分に塗ると、強い刺激があります。 この刺激は塗った時が特に強いですが次第に慣れ、炎症部分が治るにつれて軽減していきます。
体重10kgあたり、1回1g以内、1日2回までと使用量が決まっています。 1日に10gを超えてもいけません。 大人の場合は約5gが1回の使用量になり、人差し指の第一関節の長さが5gの目安です。 なお、2歳未満の赤ちゃんは使用できません!
プロトピック治療の効果・メリット
- 正常な皮膚からは吸収されない
- ステロイドと違って皮膚萎縮がない
- ステロイドと違ってその他ホルモン作用の副作用がない
- ステロイドと比べてリバウンドが少ない
- 目の周囲にも塗れる
- 特に赤ら顔に効果を発揮する
- プロトピックの効果はステロイドの最上位ストロングと匹敵する
- 入院患者にとってステロイドよりも効果がある
- 保険適用なので治療費がかからない
プロトピック治療の不安要素・デメリット
- 主に顔に塗られている軟膏なのに、日光や紫外線を避けなくてはならない
- ステロイドほど種類は無いものの、副作用がある
- プロトピックで悪性リンパ腫になった事例が大阪と東京である
- 発癌性が指摘されているが問題なしともいわれ、安全性が微妙
- 妊娠中は使用できず、胎児に影響が出る場合もある
- プロトピックを止めた時、特に顔(ムーンフェイス)のリバウンドがある
- 塗る時に痛みに近い熱い刺激がある
- ジュクジュクしたところには塗れない
- 皮膚が厚くなった部位では効果が弱い
- 紫外線療法との併用はできない
掻き壊しがあるところに塗ると、強い痛みがあるので注意です!
プロトピック軟膏がステロイド軟膏を越えられないのは?
プロトピックを使わない医者が多いのには理由がある!
プロトピック軟膏がステロイド軟膏に代わる新薬として登場したのに、未だにステロイド軟膏治療が主流です。
プロトピックは発癌性が指摘されていますが、使用上の注意を守れば安全とされてます。 しかし、強いかゆみに襲われたアトピー患者にとって使用量は守れない場合があるというのがあります。 またジュクジュクした感染症との合併があるような重度のアトピーの場合、効果的ではありません。
プロトピックの処方する医師はステロイドと違って慎重に取り扱う傾向があります。 入院患者に多く使われるのは、日光や紫外線に当たらない環境と適切な使用量の管理ができるというのが大きいそうです。
危険度を考えるとステロイド軟膏の方が扱いやすいです。 発がん性が懸念されている時点で、安心して使える薬ではないということになります。 西洋医療最先端のアメリカではプロトピックをアトピー治療に使っていたのは昔のことで、今は殆ど使われていません。
またプロトピックは免疫抑制剤なので、正常な働きも抑制してしまいます。 雑菌やウイルスなどに対する抵抗力が落ち、長期使用に疑問が残ります。
プロトピックが一番利用されるのは顔です。 しかし、紫外線を避けないと皮膚癌発生が早期に促進されてしまうことが注意書きされています。 入院患者でない場合、紫外線が一番当たる露出した顔面に医師がプロトピックを薦めるのは、注意書きを読んでいない可能性があります。
プロトピック軟膏を塗る場所は、直射日光や紫外線に当たらないように注意です!
