アトピー性皮膚炎のステロイド治療法
ステロイド軟膏とは?
ステロイド軟膏は、体内で生成される副腎皮質ホルモンを合成したものです。 副腎皮質ホルモンは、皮膚炎・リウマチ性関節炎・ぜんそくなどを抑制する働きがありますが、アトピー患者の多くは体内の副腎皮質ホルモンが少なく、外用薬や内服薬で補います。 アトピー治療の場合、ステップダウン方式といって症状が軽減したらステロイドの強さを徐々に弱めていき、最終的には完治する考え方です。
副腎皮質ホルモンは体内バランスを整える重要な役割があります。
ステロイド治療の種類
一般的には外用薬(軟膏等)での治療になります。 重度患者の場合、内服薬を使う場合もあります。 静注薬もありますが、アトピー治療には殆ど使われていません。
ステロイド注射の場合、即効性が強いので用いられる場合がありますが副作用のリスクは高まります。 内服や注射でのステロイドの副作用は外用剤と違った点があり、内臓へのダメージを与えることがあります。 長期投与は避けたいところですね。
ステロイド軟膏の塗り方
ステロイド軟膏は薄く伸ばして塗るのが基本です。すりこまないで、覆うように塗ります。 使用期間は医師に指導された期間塗ります。 塗る回数はステロイドの強さや年齢で個人差がありますが、ステロイドの量を考えると、多くても1日に3回くらい塗るのが妥当だと思われます。
ステロイド治療の効果・メリット
- 保険適用されるので、治療費があまりかからない
- 全国各地でステロイド治療を受けられる
- 即効性がある
- 症状によってステロイドの強さを変えられる
ステロイド治療の不安要素・デメリット
- 長期治療で副作用がでる
- ステロイド依存症になりやすい
- アトピーが改善しないとステロイドの強さがランクアップしてしまう
- ステロイドを止めた時(脱ステ)のリバウンドがある
- 抵抗力が低下するため合併症が起こりやすい
- 内服や静注薬の場合、長期治療で内臓にかかわる副作用がある
- セカンドオピニオンをしても、同じくステロイド処方される場合が多い(アトピージプシー)
ステロイド軟膏は使い方次第!不安なところは医師に相談しよう!
ステロイド軟膏は塗る場所によって浸透力が違います!
浸透力が効果を左右します!
同じ様なアトピー性皮膚炎だからって、同じステロイドを同じように塗っていませんか?
皮膚の浸透力はステロイド軟膏を塗る場所によって違うので、同じステロイド軟膏を塗っても、強すぎたり弱かったりしてしまいます。 特に注意したいのは浸透力が高い部位に、ステロイド軟膏を塗ることです。 ステロイド軟膏が強いほど、副作用も強く出てしまいます。
浸透力が高い皮膚の場所は、柔らかい皮膚・あまり擦れない場所で、顔・脇の下・下腹部などです。 赤ちゃんや小さな子供の場合、全体的に浸透力が高いので注意が必要です。
また、浸透力の弱い箇所は頭皮・足の裏・かかと・肘・膝といった固い皮膚です。 浸透力の弱い部位に浸透させるのには、重ね塗りをする重層療法と包帯で密封する軟膏包帯法が有効です。
顔とデリケート部分にステロイドを塗る場合は、医師の指導をご確認ください!
